かぼちゃの里から ~風雲かぼちゃの馬車~

「かぼちゃの里」で修行中の青年が、皆さんに手紙を書いて送ります。

思い立ったらすぐ行動の弊害。

 

今日は父の日でした。

 

 

すべての

 

 

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こんにちは、私です。

皆さんお元気でしょうか。私は元気です。

 

 

突然ですが、

思い立ったらすぐやる人に憧れます。

私はうだうだ考えてしまう人間なので、すぐ行動できる人には感心してばかりです。

  

しかし先日、

思い立ったらすぐ行動を久しぶりに実践しました。実に久しぶりでした。

 

 

それは夜中の3時をすぎた頃でした。

 

 

私は突然思いました。

 

「そうだ、私は今からフルマラソンを走らなければならない。」

 

これは、1978年のシーズン開幕戦、ヤクルトのデイブ・ヒルトンが広島の先発ピッチャー高橋(里)の第一球をレフトへはじき返した時、

「そうだ、僕にも小説が書けるかもしれない。」

という啓示にも似たを確信を得た村上春樹と同じと言って差し支えない(のではないかと思える)ほど突然に、しかしはっきりと確信したのです。(村上、2015、p46)

 

「いまこのままの状態で、ただフルマラソンを走らなければならない。そして、このことはずっと前から決まっていたに違いない。」

 

私は思いました。

 

そして、すぐに走り出しました。

 

フルマラソンどころか最終的には50kmを走り切りました。

 

 

どうなったか。

 

 

 

死にかけました。

 

 

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シンプルです。死にかけました。

全く準備もせず思い立ったその勢いのまま走りました。それは死にかけもします。水分も持たず、栄養を取れる物も持たず、ましてや準備運動もせずに走ったら、それは死にかけます。

 

しかし何となくこうなることが分かっていて走り出したところもありましたので、別に後悔とかはありません。ただ一週間足が動かなかっただけです。

それに道中の素晴らしい出来事もたくさんありました。白鳥と並行して走ったり、朝露に濡れる草原を独り占めにしたり、目の前を馬が横切ったり。本当に幾つもの素晴らしい経験をしました。

 

とはいえ、いきなり50kmを走るのはとても危険だということが分かったので、あまり皆さんにはお勧めできません。やるならしっかり準備を整えてから行いましょう。

 

今回の走りは全く満足できる内容ではなかった(死にかけていますから。幻覚すら見ました。これでは満足できません。)ので、しっかり鍛えなおしてリベンジを果たしていきたいと思います。

 

そうしたらまた、こちらで報告させていただきます。乞うご期待。

 

それでは、また来週。

 

www.fuuunkabocha.com

 

 引用

村上春樹、2015、『職業としての小説家』、新潮文庫