かぼちゃの里から ~風雲かぼちゃの馬車~

「かぼちゃの里」で修行中の青年が、皆さんに手紙を書いて送ります。

思い出ぽろぽろ。

 

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皆さんこんにちは、私です。

皆さんお元気でしょうか。私は元気です。

 

私はいつでも元気でありますが、悩みはあります。

いくら元気であっても、人間生きていれば様々な悩みに襲われます。

悩み、考えます。どこかの偉大なパスカルもそんなことを言っていた気がします、人間は本質的に考え悩む生物であると。

 

私もその例に漏れず悩んでいます。悩んでいるということは、とりあえず私も人間認定されたということですので、ひとまず喜んでおきたいところです。よかった。

 

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問題はそこで何に悩んでいるか。

 

 

 

 

私は、

 

 

『物をなかなか捨てられない』

 

 

これに悩んでおります。

 

私、簡単に物を捨てられない人間です。

決して、部屋がゴミだらけで足の踏み場がないとかそういう類ではないですが、

思い出が染みついていそうなものをなかなか捨てられません。

 

同じ悩みをお持ちの方も多くいらっしゃるんではないかと思います。

 

例えば、だいぶ弱ってきたTシャツも捨てられません。

捨てた方がいいはずなんです。わかってるんです。

今では滅多に着ることはなく、時々タンスの奥で見かけて「おお…お前こんなところにいたのか……」となるくらいですから、捨ててしまった方がタンスにもスペースができて何なら新しいTシャツでも仕舞えるはずです。

 

しかし、

いざ捨てようとすると、

彼(Tシャツ)と過ごした9年間の日々を思い出してしまうのです。

 

 

一緒に学校にも行きました。

 

一緒に勉強しました。

 

一緒に運動だってしました。

 

嬉しいときも悲しいときも一緒でした。

 

10代の1番多感な時期を一緒に過ごし、励ましてくれたのは彼(Tシャツ)でした。

「超えていけ」と言ってくれたのは彼(Tシャツ)でした。

 

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アメリカにも一緒に行きました。

 ミュージカルも一緒に見ました。

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ロサンゼルスにも一緒に行きました。

 

あの照り付ける太陽を全身に浴びて私は真っ黒になり、彼は色が飛んで白くなりました(元が黒いのがいけなかった)。

 

 

こんな風に思い出が襲いかかってきて捨てられないのです。

 

 

全く、困ったもんです。

同じような悩みを持ってらっしゃる方、もしくはそれを解消された方、ぜひ対処法を教えて頂きたいところです。

 

さもなくば私は彼(Tシャツ)と過ごす10年目に突入してしまいます。

 

どうか、彼の今後のためにもよろしくお願いします。

 

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(久しぶりに着てみたらやっぱり弱ってるわね…)

 

www.fuuunkabocha.com