かぼちゃの里から ~風雲かぼちゃの馬車~

「かぼちゃの里」で修行中の青年が、皆さんに手紙を書いて送ります。

友人に会った話。2

 

皆さんこんにちは。私です。

何か最近急に寒くなってきましたが、皆さんお元気でしょうか。私は辛うじて元気です。

 

 

今回は前回の話の続き。

 (友人に会った話。1)

 

微生物時代の友人と再会して、昔から何一つ変わってないね、という衝撃の一言を頂戴して失神しかけたところまでお話しました。

 

今日はその後の話です。

 

 

 

 

 

微生物から人間に進化した私の姿を見て、友人を驚かせてしまうかと思っていた所、全く変わらないと言われて私の方が驚いていた訳ですが、驚いたことがもう一つありました。

 

私は来る友人は1人かと思っていたんですが、3人来ていました。

 

かつて泣き虫だったDくん。

当時はプロレスラーみたいだったMくん。

そして、前述の微生物の私と人間の私を見分けられなかったTくん。

 

皆、微生物時代の良き友人です。

私が微生物だった頃、既に彼らは堅実に立派な人間になろうと努力していました。

そういう意味では、彼らは人生の先輩です。頭が上がりません。

 

Dくんは泣き虫だった頃の面影はなく、誰もが(そう、誰もが)認める男前になり、

Tくんはサングラスが似合う高身長ITマンになり、

Mくんはやはりプロレスラーみたいでした。

 

そんな彼らと昔話をしていました。

 

よく通った公園での出来事や、

Mくんの家でおもしろフラッシュ倉庫を見て腹を抱えて笑ったこと、

Tくんの家の屋根に登って近所の人に猛烈に怒られたこと(絶対にやっちゃダメ!!)など、色んな話をしました。

 

そんな話の中で、

遂に微生物時代の私についての言及がありました。

 

この話題を待っていました。

微生物から人間に進化したのでぜひその点については触れて欲しかった。

かつて私がいかに人外の存在であったかを明らかにし、そしてその反省からいかに人間に近づいたのかを話したかった。

 

D「何か、(私の名前)って前と比べて大人になったよな」

 

 

ありがとう。それでいい。

 

 

M「確かに落ち着いた」

 

 

いいぞ、その調子。

 

 

T「そうかなあ????」

 

 

君は少し静かにしていてほしい。

 

 

D「でもなぁ…」

 

 

 

 

 

 

D「昔のお前はめちゃくちゃカッコ良かったなぁ…」

 

 

???

 

 

M「分かる。カリスマだった。面白かったなぁ」

 

 

????

 

 

D「いやまぁ、今が悪いってことは全くないんだけど、昔は昔で輝いてたな」

 

 

??????

 

 

 

彼らは何を言っているんでしょう。

 

 

 

微生物が

 

 

カリスマ??

 

 

 

微生物が

 

 

輝いていた????

 

 

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http://www.ricen.hokkaido-c.ed.jp/ht/230seibutsu_sozai/312hakkou/hakkou.html

 

 

 

確かに百歩譲って、輝く微生物がいるとしても、それは私ではありません。

彼らは恐らく、発光バクテリアと私を勘違いしています。混同させています。

発光バクテリアには確かにカリスマを感じようと思えば感じられるところはありますし、面白さもカッコ良さもないとは言えません。

 

それに比べて名もない微生物の私は、学校であるとき突然、使命感に駆られてパンツ一丁になって廊下を走り回るような存在です。

 多少の面白さはあっても、発光バクテリアさんとは比べようもないしがない存在です。

 

間違ってはいけません。

 

 

と、

それは冗談として、奇想天外な遊びに連れ回していた友人からそういったことを言ってもらえるのは、本当にありがたいことだなぁと思いました。

感謝です。

彼らの人生が今後も豊かであり続けることを願います。

 

ありがとう地元の友人。

ありがとう微生物。

ありがとう発光バクテリア

 

 

では、また来週。