かぼちゃの里から ~風雲かぼちゃの馬車~

「かぼちゃの里」で修行中の青年が、皆さんに手紙を書いて送ります。

虫を、追いたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

絶賛自宅待機中

 

 

 

 

 

 

 

 

こんにちは、私です。

皆さんお元気でしょうか。私は元気です。

 

 

最近はあまり家から出られずに、少し残念ですが、同じく自宅待機組のルームメイトたちと楽しく過ごしています。

 

 

とは言っても、

外に出られないのはやはり少し生活が窮屈になってきます。

 

いくら、

家を最も愛し、家を最も敬うインドア派の鑑とも言える人生を送ってきた私といえど、苦しくなるものです。

 

 

どうしても外に出て桜吹雪を全身に浴びたくなります。

 

そもそも、家を愛するこの哲学を会得したのは16歳の頃ですから、それより以前の野生に生きていた頃の記憶が、ここまで外に出られないと否が応でも呼び起こされてしまうのです。

 

冬を越えて、やっと動き始めた虫たちを追いかけ回し、そして追いかけ回しされたい。

耳元を鬱陶しく虫がぶんぶん飛び回る中で野山を駆け回りたい。

耳障りな虫だなーと思いながらも、自然と春の訪れを感じるあの野山に戻りたい。

 

 

ああ、虫捕りをしたい。

 

 

そういう気分になってきます。

 

どうしたって小学生の頃の、近所のバッタを全て捕獲しようと思っていたころの情熱が蘇ってきます。

 

あの頃の私の目は完全に野生でした。草むらを見れば、どこにバッタがいるのかすぐに分かりました。バッタがいくら息を殺してやり過ごそうとしても、見逃さない。他の友達の目をごまかせても、私の目だけはごまかせない。

 

それくらいの野生の目でした。

 

そんな野生の目が蘇ってきそうです。

 

とはいえ、いまの社会で野生の目を持っていても仕方がないので、何とか大人しく自宅におります。虫捕りのゲームをして心を落ち着かせています。

 

 

もしくは自分が虫になって耐えています。

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これはゴキブリの私です。

 

 

しかし外に出られるようになった暁には、必ず野山に走っていって虫を捕まえてやろうと思います。

 

 

その時まで、待っていやがれバッタたち。

 

 

ああ、

 

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また、手紙を送ります。

 

ごきげんよう

 

 

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