愛があれば名前なんて。
小さい頃飼っていた亀の名前は「つっちー」
金魚は「コメおくん」
アメリカザリガニは、
「ザリガニ」でした。
「「「ザリガニ」」」
こんにちは、私です。
お元気ですか。私は元気です。
いやはや全く、ザリガニに関してはもう少しちゃんと名前をつけてやればよかったと思っています。申し訳ないことをしました。
ザリガニって。
シンプルにも程があります。シンプルというか怠慢です。何も工夫を施した形跡がありません。それではあの真っ赤な暴君アメリカザリガニも浮かばれません。
今だったら「ザリガニ」とは名付けません。
せめて気を利かせて「エビ」にします。
エビの方がちょっと高級そうなので、きっと彼も喜んでくれるはずです。
エビと呼ばれて喜ぶ彼の姿が目に浮かびます。彼の喜ぶ姿が見れて私も嬉しいです。🦐
しかしザリガニにもプライドがありますから、自分がエビではないことをその立派な二本のハサミを振り回してアピールするかも知れません。
🦐(ザリガニ)「私は!!!エビでは!!!!ない!!!!(ハサミを振り回しながら)」
しかし幼い私は、そのアピールの意味が分からずにてっきり喜んでいるものだと勘違いするのです。伝わらない真実。すれ違う2人。離れていく2人の思い。もどかしい。切ない。
そうしてお互いの思いは伝わらないまま、いよいよ別れの時が来てしまう。
私(こども)「おー、エビ、今日は元気がないな。もっと餌を食べるかい?」
🦐(ザリガニ)「(ハサミを弱々しくも一生懸命振り上げながら)私は……エビでは………ない…(二本のハサミが力なく落ちる)」
私(こども)「エビ?…どうした?…エビ!?…エビ!!……エビー!!!!!」
全く、切ない話です。
こうならなくてよかったかも知れません。
ザリガニはザリガニ。エビはエビ。
それでいいのかも知れません。
さて、
なんだか最近、生き物やどうぶつに関する話題をよく耳にします。
無人島でどうぶつたちと生活したり、ワニの青年が最期の時を迎えたり(涙)、そんなこともあってザリガニのことを思い出してしまいました。
ザリガニや亀、金魚やドジョウやフナやタニシ、カブトムシやバッタやアゲハ蝶たちと過ごした幼少期。懐かしい思い出です。
私も彼らが恋しくなったら無人島へ行ってみようかと思います。
ザリガニにもまた出会えるかも知れません。
そしたらきっとまた名前をつけます。
今度はちゃんとカッコいい名前をつけられるように準備しておこうと思います。
また彼らと遊びたいなぁ。
そんなことを思う、何でもない今日でした。
では、
また手紙送ります。